クラシック音楽のコンサート・イベントの企画運営・録画録音

フランチェスコ・リベッタ Francesco Libetta

略歴


1968 年生まれ。ヴィットリア・デ・ドンノに音楽の手ほどきを受け、パリでジャック・カステレードに作曲や管弦楽法を学びIRCAM にも在籍。チッコリーニには「彼の世代では最も才能豊かなピアニスト」と評された。

 兵役後、ベートーヴェンのソナタ全曲演奏会(1993/94年) や、世界初の試みであったゴドフスキー編曲のショパン・エチュード全曲演奏会(1990、 1994/95、 2006 年)をミラノとナポリで開催し、高い評価を得た(後者のビデオはコレクターアイテムにもなった)。

 これまでの共演者としてはリフシッツ(ピアノ)、ヘンデル(ヴァイオリン)、フラッチ(バレエ)などが挙げられ、「マイアミ・ピアノ・フェスティバル」にはここ10 年以上連続出演。CD/DVD のリリースはVAI社を中心に20 種近くに及ぶ。日本には1999 年と2001年に来日し、各年とも東京・大阪でリサイタルを開催。

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試聴コーナー

バッティアート:守ってあげたい(リベッタ編曲)

今回のリサイタルの最後に予定されている曲。現役のシンガーソングライターによる作品だが、美しい旋律と劇的な展開が備わった名品。

サン=サーンス:ワルツ形式によるエチュード Op.52-6

彼の十八番。特に4'55"以降の重音の連続が鮮やか。

アルカン:グランド・ソナタ 作品33 第一楽章「20代」

今回、リベッタはアルカンを演奏しないが、昔からアルカンの作品を演奏会で取り上げている。このソナタは、第一楽章が(明記されていないが)スケルツォ、そして楽章が進むにつれテンポが遅くなる、まったく独特な作品。彼の切れ味よいピアニズムが味わえる。

ダヴァロス:アルバムの一葉

今回のリサイタルで演奏予定の作品。現代の作品ではあるが、一服の清涼剤のような趣のある作品。