クラシック音楽のコンサート・イベントの企画運営・録画録音

森下 唯 ピアノ・リサイタル 彼自身によるプログラム・ノート



ドイツ風メヌエット 作品46
 オープニングの小品は、アルカンのキッパリとした部分がよく出た1曲。ゴツゴツした手触りのリズムが全編を支配し、ゆったりと旋律が紡がれる場面でもそれは途切れることがない。長い属音の保続によって緊張感を高めた先にどかんと主題を回帰させる手並みも堂に入っている。「ドイツ風」の言葉のもとに作られてはいるが、アルカン自身の目指す独特のカッコ良さの一端が伺える好例である。

次に進む          目次に戻る